2010年3月24日水曜日

カロリウム Karolinum

プラハ・カレル大学は公的には1348年4月7日に開学したとされています。
大学は開学したものの、校舎は無く教会等の建物を間借りして授業を行っている有様でした。
校舎が無いのですから、大学事務所も無く、大学運営はまま成らない状況でした。
当然、外国から留学してきた生徒が居住する宿舎などは無く、定住先が無い留学生は仕送りなどを受け取る定まった住所が無く、不安定な生活を強いられることになります。

この状況を解決しようと大学宿舎があちらこちらに設立されます。
当時設立された大学寮の一つとして1366年にRotlerův důmロッテラーの家をカレル4世が譲り受けたカロリウムが挙げられます。(因みにカロリウムとはカレルから転じて付けられた名前です。)
つまり、元々カロリウムは数々建てられた大学宿舎の一つでしか有りませんでさ。
そして1611年に各地に散らばっていた学舎、寮等の全学校機能をカロリウムに集中させます。
カロリウムは増改築を繰り返しながら少しずつ拡大してゆき、1715年から1718年の大改修工事を行いますが資金不足で中止となり、本格的大改修は1946年から1968年に架けての工事まで待たねばなりませんでした。
1962年に国宝指定を受けています。

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