2010年5月6日木曜日

聖サルバトール教会(新教) kostel sv. Salvátora

「kostel sv. Salvátora 聖サルバトール教会 」はプラハ旧市街地区に3つ有ります。一つはクレメンティウムに有るカトリック教会。もう一つはアネシュカ修道院。そして最後の一つが今回御紹介するルーテル教会に属する教会です。

1611年から1614年に架けて建設された教会は、1689年に火災に遭いバロック様式に建替えられます。1720年にロココ様式の尖塔が増築されます。1784年に教会は閉鎖され一時は造幣局として利用されますが、再度ルーテル教会に返還されます。

頭を求めてさ迷うボヘミア貴族
白山の戦いで反乱軍を指揮した貴族47人は裁判にかけられ、その内の貴族27人が神聖ローマ帝国に対する反乱、所謂「ボヘミアの反乱」による罪で、1621年6月21日の午前5時から午前9時の間に処刑されました。3人が絞首刑、24人が斬首刑、そのうち12人は生首がカレル橋の旧市街橋塔で10年もの間晒し首となりました。
その後、1631年にザクセン軍と共にプラハ市を襲った敗戦軍残党が、これ等の生首を奪い返しティーン教会に葬りました。しかし、敗戦軍残党は皇帝がまた頭を晒すのを恐れ、ティーン教会から別の場所に隠しました。
伝承によると、当時聖サルバトール教会にこれ等の頭が隠されているそうです。しかし、聖サルバトール教会の何処に隠されているかは謎のままです。
そこで頭の持ち主は、毎年絞首刑が行われた6月21日の夜にティーン教会で秘密のミサを行い、頭を求めて旧市街をさまようそうです。
[参考文献;PRAŽSKÉ POVŠSTI A LEGENDY, Sebral JOSEF SVÁTEK, PASEKA]

住所;Salvátorská 1/1045, Praha 1 - Staré Město
「kostel sv. Salvátora 聖サルバトール教会 」周辺地図

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