

元々この場所には幾つかの住宅が建設途上でしたが1541年の大火により、建設続行が出来なくなり、荒地となっていました。
1561年にこれ等の土地を購入し、大司教館を建設しました。
その後、増改築を繰り返しながら現在の姿と成ります。
歴代大司教と共に眠る乞食
プラハ城側に建つ大司教座宮殿の礼拝堂祭壇には磔刑のキリストを描いた絵が掲げられています。この絵には以下の様なエピソードがあります。
或る画家が磔刑のキリストを描いた絵を教会に捧げる事になり、教会で絵を描いていました。
絵はほぼ完成しましたが、死に行くキリストの顔をイメージする事が出来ませんでした。
画家はカレル橋で物乞いをしていた乞食にお金と引き換えにモデルを頼みました。
しかし、どうしてもリアルな死に行く顔は描けませんでした。
画家は絵が上手く進まない事に腹を立て、思わず短剣を乞食に投げつけてしまいました。短剣は心臓を命中し、乞食は死にそうな顔となりました。絵描きは思わず乞食の死にそうな顔を描きます。
絵描きは自分の仕出かした事に恐れその場から逃げました。身寄りの無い乞食は、そのまま教会に葬られ、歴代大司教と共に眠りに就くことと成りました。
[参考文献;PRAŽSKÉ POVŠSTI A LEGENDY, Sebral JOSEF SVÁTEK, PASEKA]
住所;Hradčanské nám. 16, Praha 1 - Hradčany
「Arcibiskupský palác 大司教館」周辺地図

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