2010年8月12日木曜日

国民劇場 Národní divadlo

Národní divadlo 国民劇場」の話しは”ビロード革命”と同じで、日本では美化し過ぎではないかと思われるくらい、現地では語られていない日本人スペシャルの逸話が沢山存在します。
建設に当たり当初
皇帝       1万8千ズラティー
皇帝家      2万6千ズラティー
ロブコビィツ家 6千ズラティー
ホテック家    4千5百ズラティー
コロバルト・クラコフスキー家4千ズラティー、その他金額は解りませんでしたが、シュワルツンベルグ家、キンスキー家、ノスティツ家、ハラホフ家等、チェコを支配するオーストリー帝国側に立つ皇帝、有力貴族からの寄付が集まっています。

日本人スペシャルの逸話”チェコ国民がチェコ国民の為のチェコ語で上演する劇場を作るために、一般チェコ人の寄付だけに頼り建設した。”と云う話が事実だとすると、上記の寄付は一体何を意味するのでしょうか?
チェコ語での劇も「Stavovské divadlo スタボブス劇場」を始め幾つかの劇場が存在していました。

この劇場の凄さは、1881年6月11日の初演翌日に火災が発生しました。
”celonárodní katastrofa 全国民的悲劇”として語られています。
しかし、意気消沈することなく再建費用を募る募金運動が始まり僅か47日で再建費用を集め、1883年には再開を祝うこととなった事です。
個人的には、この逸話が無ければチェコ国民が一致団結することは無かったのではないかと考えています。因みに、1881年時も1883年時もスメタナのオペラ”リブシェ”でこけら落し公演が行われています。

この逸話はコマーシャルにも使われています。
Pilsner Urquell - Divadlo


住所;Národní 2 čp. 223/II, Praha 1 - Nové Město
Národní divadlo 国民劇場」周辺地図

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