2010年6月22日火曜日

聖トマーシュ教会横の酒場 Pivovar u sv. Tomáše

「Pivovar u sv. Tomáše 聖トマーシュ教会横の酒場」の話、私は大好きです。
聖なるお祈りを捧げている横で酔っ払いが騒いでいる。しかも、酔っ払いが飲んでいるビールは聖なるお祈りを捧げている修道士が作ったもの。何か大好きです。

1352年にアウグスチノ修道会カレル4世より酒造許可を得、修道院内にビール工場を設立しました。当初は修道会内だけで消費していました。1420年にフス派がプラハの全カトリック教会施設を襲撃したさい、同ビール工場も被害に遭いビール製造に多大な影響が出ました。更に1541年には修道会付近で発生した火災が飛び火し、ビール工場再開は絶望的と思われていました。
しかし、1601年にビール製造再開を果たし、ルドルフ2世 (神聖ローマ皇帝)ご用達ビールとなり、プラハ城に納めることになります。
30年戦争後の1656年にビール工場建物は一新されます。その後も数度工場建物は増改築を繰り返します。1801年か1802年頃までビールは一般に販売されていませんでしたが、この頃より一般販売が始まり、教会敷設ビアホールには文化人が集まる社交場となります。1930年にビール製造は中止され、1948年に建物は国有化されます。ビロード革命後民間に売却された教会のビアホール、ビール工場はHotel The Augstineとして営業を再開を果たし嘗ての賑わいを取り戻します。

住所;Letenská 12, Praha 1 - Malá Strana
「Pivovar u sv. Tomáše 聖トマーシュ教会横の酒場」周辺地図

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