2010年7月7日水曜日

ロレート Loreta

Loreta ロレート」は、中庭に建てられているイタリアの聖地ロレートにある「聖家」の礼拝堂を真似て作った”Pražská Loretaプラハのロレート”から頂いた名前です。
また、毎正時に綺麗なメロディーを奏でる鐘で有名な教会です。

Kateřina z Lobkowicz カテジナ・ロブコビッの資金援助により1626年より建設が始まりました。またLobkowiczロブコビッツ家の資金援助により修道院は拡大してゆきます。現在もロレートはLobkowiczロブコビッツ家の資金援助により運営されています。

一階の見取り図です。
見取り図の番号は以下の通りです。
průčelí Lorety ロレート正面入口
②stará klenotnice 旧宝殿
③kaple sv. Anny 聖アンナ聖堂
④kaple sv. Františka Serafínského アッシジの聖フランシスコ聖堂
⑤kaple sv. Rodiny 聖家族聖堂
⑥adorační kaple 崇敬聖堂
Svatá Chýše  「聖家」の礼拝堂
kostel Narození Páně キリスト生誕教会
⑨kaple sv. Kříže 十字架聖堂
⑩kaple sv. Antonína Paduánského パドヴァの聖アントニオ聖堂
⑪ kaple P. Marie Bolestné (sv. Starosty) 聖母受難聖堂(聖ウェルゲフォーイット)
⑫kašna se sousoším Zmrtvýchvstání Páně 主復活の泉
⑬kašna se sousoším Nanebevzetí P. Marie 聖母マリア被昇天の泉
vstup k nové klenotnici 新宝殿通路(2F)

悲しくも美しい清貧

嘗てNový Svět新世界地区に貧しい未亡人が住んでいました。彼女にはロレートの鐘と同じ数の子供が居ました。彼女は、子供達の為に、それぞれの代父母から貰った銀貨を大事に保管していました。ペストで一人の子供が天国に召されました。子供の葬式の為、死んだ子供の分の銀貨を使いました。すると、また次の子供が天国に召され、その子供の分の銀貨を葬式費用に当てました。
子供との最後の別れの時は、その子供のお金の残りを教会に寄付し、鐘を鳴らしてもらいます。
するとまた、次の子が、また次の子が、、、と次々に子供達が天国に召されました。
彼女の子供はとうとう一人も居なくなり失意のうちに暮らしていました。
ある日、彼女自身もペストに罹りました。するとロレートの鐘が鳴り出しました。
彼女には、我が子達が歌で天国へ迎えているように聞こえ、幸せの内に天国に向かいました。
彼女の死顔は笑っており、非常に幸せそうでした。
この時以来、ロレートの鐘はメロディーを奏でるようになりました。
[参考文献;Pražská informační služba]

住所;Loretánské nám. 7, čp. 100, Praha 1 - Hradčany
Loreta ロレート」周辺地図

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