2010年9月29日水曜日

ファウストの家 Faustův dům

「Faustův dům ファウストの家」は妖怪伝説で有名な建物です。
16世紀に英国人錬金術師Edward Kellyエドワルド・ケリーがこの地に有った建物に住み着き、奇怪な研究を始めます。その後、18世紀にはFerdinand Antonín Mladotaフェルディナンド・アントニーン・ムラドタが奇怪な研究を行います。この2人の奇怪な研究がファウスト博士伝説を生みます。
1769年に行われた改修工事で現ルネッサンス様式の姿と成ります。

ファウストの家
カレル広場南面角、エマウザの近くに現在は病院施設の一部と成っている古い建物があります。この建物は「Faustův dům ファウストの家」と呼ばれています。
この建物にはファウスト博士が住んでいました。博士は数々の奇怪な研究発明をし、最後には悪魔に心を売ったとされています。
博士亡き後、博士の霊が悪魔を伴い、天井から出入りする姿が毎夜見かけられるようになりました。悪魔の霊気が発せられるこの建物には誰も長くは住めなかったので、荒れるに任されていました。
こんな建物に、行き場を失った苦学生ムラドタが住み着くことに成りました。ムラドタは、ファウスト博士と悪魔の霊気に悩まされましたが、他に住む家が無かったのです。
家の中には、沢山の本や魔法道具が残されていました。地下に繋がる回廊には、人が通ると人に向け水を噴射する水道が残されていました。また、生を得た太鼓を抱えた子供の人形、大きな船に化け漕ぎ手が現れる机、毎朝学生を叩き起こし学生の髭を剃ると忽然と消える召使、ドアを強く叩く人、これ等は全てファウスト博士が生きていた時代からこの家に存在します。
貧しいが勤勉なムラドタは、ファウスト博士が書き残した魔術書を熱心に読み、遂に家から悪魔を追い出すことに成功しました。そして、今や悪魔の霊気は無くなりました。
[参考文献;PRAŽSKÉ POVŠSTI A LEGENDY, Sebral JOSEF SVÁTEK, PASEKA]

住所;Karlovo náměstí 40 - 41, čp. 502, Praha 2 - Nové Město
「Faustův dům ファウストの家」周辺地図

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