ヤン・フス像 pomník mistra Jana Husa

pomník mistra Jana Husaヤン・フス像は極めて政治的な理由で、フス火刑500年の1915年に現れました。
以後、旧市街広場とフス像は、チェコ国民と共に現在まで歩んでいます。
一方で、オーストリー民族支配のシンボルとされたマリア石柱は、1918年チェコスロバキア第一共和国成立と共に取り払われました。

1915年にオーストリー政府が存在を認めないフス像除幕式が、チェコ人の手に拠って行われます。
1918年10月14日にフス像まえでチェコスロバキア自由社会主義共和国独立宣言が行われました。
1948年にはキンスキー宮殿からフス像を見下ろす形で、社会主義共和国建設を宣言します。
1989年ビロード革命の際も、ここに人々が終結しました。
ビロード革命後は、平和の証としてクリスマス市が毎年開かれるようになります。
現在では、同広場に大画面テレビを設置し、オリンピック観戦等が行われ、国民のヒーローを応援します。

1998年長野オリンピックでチェコ・アイスホッケーチームが金メダルを獲得した時の様子です。
Staromák

hymna staromák 2006

『屈辱との戦い』
オーストリー・ハンガリー二重帝国時代の1889年11月25日に開かれた、チェコ州議会後に、ヤン・フスを記念するレリーフを、国立博物館に寄贈してはどうかとの話が持ち上がり、議論となりました。
カレル・シュワルツンブルグがフス派を「窃盗・放火団」と罵倒しました。
この発言が被支配民族チェコ人に火を付け、プラハ市役所ではSpolek pro zbudování pomníku Mistra Jana Husaヤン・フス像建設委員会が、ナープルステック博物館創始者のVojtěch Náprstek ボイテェフ・ナープルステックを中心に結成されました。
1903年に定礎式を終え、1915年7月6日ヤン・フス火刑500年記念に合わせ除幕式が行われました。
建設費用は、プラハ市所有財産を売却して賄ったそうです。
その3年後、チェコスロバキア独立と共にフス像台座に
『正面: Milujte se, pravdy každému přejte, 愛し合いましょう、誰もが真実を望みましょう。
左面: Živ buď, národe posvěcený v Bohu, neumírej, 生きよ、不滅の聖なる国民。
右面: Věřím, že po přejití bouří hněvu vláda věcí Tvých k Tobě se zase navrátí, ó lide český, チェコ民族は、怒りの嵐の後に貴方の政府が再び貴方に戻ると信じている。
後面: Kdož jsú boží bojovníci a zákona jeho神の戦士は誰でも権利を受ける。』
と書き加えられました。
[参考文献;Wikipedia]