2010年5月28日金曜日

チェルトフカ(小悪魔) Čertovka

「Čertovka チェルトフカ(小悪魔)」は用水路の名前です。
「Čertovka チェルトフカ(小悪魔)」用水路は水車小屋を建てる為に掘られました。現在は3基しか残っていませんが、かつては9基の水車が回っていたそうです。
Vladislav I.ブラディスラフ1世王の要請によりPanny Marie pod řetězem鎖下の聖母マリア教会に居を構えていたマルタ騎士団(Sovereign Military Order of Malta)が、12世紀ごろに「Čertovka チェルトフカ(小悪魔)」用水路を掘ったとされています。
用水路は古の昔より俗称として「Čertovka チェルトフカ(小悪魔)」と呼ばれていましたが、正式名称として使用されるのは19世紀になってからです。

この用水路の名前「Čertovka チェルトフカ(小悪魔)」には以下の様な逸話があります。
7悪魔の家
その昔カンパ島には、意地悪バアサンが住んでいました。余りの凄まじさに近所の人はホトホト困っていました。ある夜、イタズラ好きが意地悪バアサン家の壁に、6匹の悪魔を描きました。そして、7人の悪魔が住む家と書きました。
この落書きを読んだ意地悪バアサンは、7匹目の悪魔は自分ではなく用水路だと勘違いしました。
[参考文献;Muzeum Karlova Mostu]

悪魔のように早い
カンパ島に用水路が完成したとき、用水路を流れる水が余りにも早いので「悪魔のように早い(rychle jako čert)」と人々は言いました。
[参考文献;Muzeum Karlova Mostu]

上記以外にも「川の匂いは悪魔のように臭い(Zápach měl být údajně až „čertovský)」説や、マラー・ストラナ地区に伝わる数々の悪魔伝説と結び付けられています。しかし、誰も本当の理由を知りません。
なぜ人々は「Čertovka チェルトフカ(小悪魔)」の由来を御伽噺と結び付けたがるかは、カンパ島を訪れその余りの素晴らしさに触れると御理解いただけると思います。

Čertovka - kolo チェルトフカ-水車
Čertovka pod Karlovým mostem カレル橋下のチェルトフカ
Čertovka večení チェルトフカの夜景

「Čertovka チェルトフカ(小悪魔)」周辺地図

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