2010年6月28日月曜日

聖ミクラーシュ教会 Sv. Mikuláš na Malé Straně

「Sv. Mikuláš na Malé Straně 聖ミクラーシュ教会」はマラーストラナ広場のド真ん中に聳え立つ教会です。
元々同教会が建っている場所には、13世紀頃建てられたゴシック様式の教会や墓場等が有りました。17世紀から18世紀に架け、再カトリック化のミッションを与えられたイエズス会が、現在の姿を作り上げました。

末代の恥
マラー・ストラナ地区の聖ミクラーシュ教会の天井には、聖人の絵に混じって興味本位で覗き見している修道士の絵が掲げられています。なぜ、聖人に混じって相応しくない絵が描かれているのでしょうか?
それは、教会の絵を描いている絵師が、仕事をしている姿を毎日覗き見していた修道士の絵です。
絵師はこの修道士が毎日覗き見するので、集中して仕事が出来ず困っていました。そこで、何とか仕返ししてやろうと、この修道士が覗き見している姿を描き、後の世に伝えられる事に成ったのです。
[参考文献;PRAŽSKÉ POVŠSTI A LEGENDY, Sebral JOSEF SVÁTEK, PASEKA]

聖バーツラフと教会

スタラー・ボレスラフにて聖バーツラフが弟ボレスラフから殺害された後、キリスト教徒は聖バーツラフの遺体をマラー・ストラナ経由でフラチャニに運ぼうとしていた時、マラー・ストラナ広場の市役所(マラー・ストラナ集会所 Malostranská beseda)前を辺りを通りかかった時に、聖バーツラフの遺体を運んでいる車が止まりました。車を引いていた牛が必死に引っ張りますがビクとも動かず、どう頑張っても動かすことは出来ませんでした。
人々は車に集まり様子を覗っていました。そこに呼ばれた聖職者が、「罪で苦しんでいる囚人が市役所の牢屋に居る筈だ。何故なら聖バーツラフは無実の罪で人を苦しめた事は一度も無いからだ。」「無実の囚人が居る筈だ。助け出さないと成らない。」と言いました。
すると牢屋から手足に鉄枷を嵌められた囚人が車に向かい落ちてきました。囚人は直ぐに洗礼を受けたそうです。この聖バーツラフの出来事を記念しマラー・ストラナ広場に教会を建てました。
鉄枷はカールシュテイン城の聖カテジナ聖堂に納められているそうです。
[参考文献;PRAŽSKÉ POVŠSTI A LEGENDY, Sebral JOSEF SVÁTEK, PASEKA]

住所;Malostranské nám. 25, věž čp. 556/III, Praha 1 - Malá Strana
「Sv. Mikuláš na Malé Straně 聖ミクラーシュ教会」周辺地図

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